世界サミット
会議設定
議題 :世界サミット
-2000年ミレニアムサミットのフォローアップ並びに、経済・社会及び関連分野における主要な国際連合会議・主要国首脳会合の統合的、協調的な成果に関する履行及びフォローアップ-
(The World Summit
- Integrated and coordinated implementation of and follow-up to the outcomes of the major United Nations conference and summits in the economic, social and related fields AND Follow-up to the outcome of the Millennium Summit -)
議場 :High level Plenary Meeting of the General Assembly
史実決議:A/RES/60/1
設定日時:2005年8月28日〜9月16日
使用言語:日本語
会議参加国数(予定):最大15か国
募集人数(予定):25〜35人
フロント
総会議監督/WMB議場議長:渡邊真也(四ツ谷研究会・上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科・4年・神メン)
R2P議場会議監督/議長:苦田大起(四ツ谷研究会・上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科・4年・神メン)
国連改革議場会議監督/議長:竹内日菜(日吉研究会・横浜市立大学国際教養学部国際教養学科・4年・神メン)
R2P議場副会議監督/プレス:石田貴也(国立研究会・一橋大学社会学部社会学科・3年・老メン)
国連改革議場副会議監督/プレス:岩間文香(四ツ谷研究会・上智大学法学部国際関係法学科・4年・神メン)
セクレタリー長:福嶋南美(四ツ谷研究会・上智大学外国語学部英語学科・3年・老メン)
特別アドバイザー:何山(日吉研究会・慶應義塾大学大学院修士・1年・超神メン)
参加者へのメッセージ
やあ、「デリのやる気喪失はディレクの責任」をモットーに今回総会議監督をやっております、四ツ谷研究会39期、神メンの渡邊真也です。第35回目となったAJMUNにてこの立場を取らせていただけること、大変光栄に思っております。よろしくお願い致します。
「あなたはなぜ模擬国連をやっていますか?」
「あなたは模擬国連で何を得たいのですか?」
この質問に対し明確に回答できる方は、実はそんなに多くないのではないかと思います。かくいう私も、模擬国連をがむしゃらにやっていた時期はただ「実力をつけたい」という一点以外必要なのか?とさえ思っていました。
しかし、模擬国連は大学生が中心となって行う”サークル活動”です。言葉を換えれば、社会に「模擬国連」という仕事はありません。そしてここからは私の持論ですが、「模擬国連」に対し「ただ強く」なっても、今後の人生にどのように生かすか、生かせるかを考えていなければ一過性の名声を得るのみに終わってしまう可能性が高いです。勿論、模擬国連において名声を得ることのみを目指すこともひとつの価値観ではありますが、私はせっかく大学生活という人生の貴重な時間を模擬国連に費やすなら、模擬国連から何を得て今後の人生に生かしたいのかや、模擬国連活動の中で自身はどのような自己実現を為したいのかを考えることによって大学生が「模擬国連」を行う意義がひとつ生まれるのではないかと考えています。ですので、目の前の結果のみに拘るのではなく、この会議を契機として今後の模擬国連活動、ひいてはその後の将来に生かせる視座等も本会議の会議準備を通して育んでいただきたいと思っています。
そして本会議では、会議のリサーチや戦略に関するメンターに加え、「自分はなぜ模擬国連を行ってきたのか」、「何が楽しくて模擬国連を行っているのか」、「今後どのような形で模擬国連と関わっていくのか」といった模擬国連に向き合うモチベーションそのものを見直すメンターも歓迎し、そのような相談をフロントにできる場を提供することを約束します。デリ一人一人が確固たる「自己」という基盤の上で模擬国連を行い、今後模擬国連とどのように向き合っていくのかについて共に熟考したいと考えています。どんなに優れた人でも、モチベーションがなければ取り組む姿勢は生まれず、よって良い成果は得られません。自身の模擬国連に対するモチベーションの置き所など、一度フロントとともにじっくり自分に向き合いながら模擬国連会議に参加してみませんか。きっとこの会議はこの会議中のみならず、少なくとも今後の模擬国連人生に昇華される会議になると思います。
最後に、自分自身模擬国連はせっかくやるなら楽しみたいと考えていますが、デリに対して無責任に「楽しい模擬国連をしよう!」とは言えません。しかし、僕が考えた中で1番熱い議題、興味深い会議設計、最高のフロント陣と共に、参加したデリに1人残らず模擬国連を楽しめるような実力をつけてもらい、学術的に、またコミュニティ的に最後まで楽しんでもらえる準備はできていますし、フロント一同、めちゃくちゃ自信があります。是非皆さんと会議にてお会いできることを楽しみにしています。尚、フロント一同デリよりも会議を存分に楽しむつもりなので、そこんとこよろしくお願い致します。
会議コンセプト
君思う、故に君あり
デカルトの方法序説から引用しました。「我」を「君」と書き換えた理由としては、今回の会議は「我」、つまりフロントが会議を通じて自己実現をすることを主眼に置いているのではなく、「君」、つまりデリ自身が自身の模擬国連について深め、「自身の模擬国連活動における存在証明をできるようになること」を主要な目的にしているためです。
「模擬国連を行う上で何か一つの考え方をもってしてそれのみが正しいとは断定できず、一人一人に模擬国連の捉え方があるため、デリには自分なりの価値観を醸成し深めていってほしい」
という願いを込めています。また、デリには「何かを否定することで自身を正当化する」といったような表面的な「実力」に固執せず、「自身の考えの深さ、根拠の厚さ」をもってして、自身の価値観に自信を持って地に足をつけた「実力」を構築してほしいというメッセージを含んでいます。
そのため、このコンセプトに沿い、本会議では「自身の存在証明」のために「自発的に努力する姿勢」を求めます。本会議にて得る経験全てを通じて、自身の中での「模擬国連」を構築し言語化していってほしいです。そして我々は、デリ一人一人が自発的に努力をしやすい環境を整えるため、デリ一人一人と向き合えるような会議設計にしています。
総じて、デリには是非精一杯模擬国連を通じて自分自身に向き合い、悩み、行動して「模擬国連における自己実現」を達成、あるいはその下地を本会議で作ってほしいと願っています。
議題解説
時は2005年、国連設立60周年を迎えた9月。世界は議論の渦に包まれた。
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アル・カーイダによる同時多発テロ事件を発端として国際テロリズムの議論は熱を帯び、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦、ルワンダ内戦、コソヴォ紛争など、冷戦崩壊を発端として勃発した悲惨な民族対立から生まれるジェノサイドと紛争後の平和構築は、今後の国連の対応の試金石となった。そして深刻な貧困や環境の悪化は、2023年現在も人々を苦しめている。20世紀から21世紀への世紀の変わり目において、国際社会は数多の大きな課題に直面し、その対応に迫られていた......。
2000年9月には国連加盟国の首脳レベルによるミレニアムサミットがニューヨークで開かれる。そこで各国首脳は、国連を「より平和で繫栄し、また公正な世界を作るための不可欠な基礎である」と宣言した。......それから時は経ち5年後の2005年。国連創立60周年の節目のこの年に、ミレニアムサミットの合意事項が真に実現に向かって進んでいるのかを検証し、さらに必要な決定や改革を行うべく、各国首脳がニューヨークに集まり、当時の国際社会の問題を包括的に検討する「世界サミット」が開かれた—。
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世界サミットの主な成果文書の概要は、以下の通りとなります。
<開発分野>
開発分野では、マラリアの対応や教育、保健、そして貧困への支援に至るまで包括的に話し合われました。
<テロリズム>
9.11テロが直近に起こったことから、国際社会はテロリズムへの対応に迫られていました。核テロへの対応や各テロリズム条約への批准要請など、テロリズムの議論を前進させる取り組みがなされました。
<平和構築、平和維持、平和創造>
ここでは国連の平和維持活動に関しての包括的な取り組みが議論され、平和構築委員会の創設の決定など新たな取り組みの決定もなされました。
<保護する責任>
地域紛争の勃発に端を発し議論が行われてきた「保護する責任」概念について、その定義を規定する取り組みが行われました。
<国連の強化>
現代の国際諸問題に対応できるようにするため、国連の各機関をアップデートする取り組みが行われました。安保理改革や人権委員会の格上げが代表的な議論です。
<環境>
「国連気候変動枠組み条約」を通じた行動に取り組むことを約束するなど、環境問題について国際社会が一体となって取り組むことを定めました。
このように、国際社会の取り組みに関する包括的な議論が行われ、成果文書はコンセンサスで採択されました。
※国連広報センターHPより情報を引用・抜粋しています
論点解説
インフォーマル/モデ論点
現時点で想定している内容として、その一部を記載しています。
【WMD (Weapons of Mass Destruction/大量破壊兵器)議場】
WMDには化学兵器や生物兵器、核兵器などが含まれますが、インフォーマルではWMDのなかでも「核兵器」に関する問題について話し合っていただきます。尚、コーカスでは草案におけるWMD全体の文言を用いた交渉を想定しています。
2005年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議にて「決議が出なかった」という議論結果もあるなかで、本会議でも各国が核兵器に対してどのように取り組むのかが求められます。
なお、WMDについての文言は本会議の草案の時点では存在しましたが、一部の国の強い反対により史実決議文書には一切盛り込まれることがありませんでした。この結果を各デリがどのように捉え、どのように議論するのかが試されると言えましょう。
・核兵器所有国のNPT第6条義務へのコミットメントについて
世界サミット最終草案において、NPT6条の核兵器国の核軍縮義務の実施と核廃絶に向けた具体的な措置の実行が要請されていました。
・消極的安全保証(Negative security assurances)
消極的安全保証とは核兵器国が非核兵器国に対し、核兵器を使用しないと保証することです。世界サミット最終草案では核兵器国に対し消極的安全保証へのコミットメントが再確認されていました。
・核の平和利用(放射性物質の海上輸送問題など)
放射性物質の海上輸送をめぐり、船舶の海上事故や積み荷の損失などが問題として1995年のNPT再検討会議ではじめて提起されました。世界サミット最終草案では小島嶼開発途上国の地域を経由した放射性物質の海上輸送に関与する国に対し、放射性物質の海上輸送の国際規制について懸念を解決するように求められていました。
【R2P (Responsibility to Protect/保護する責任)議場】
R2Pとは「人道的な危機において各国の国民を守る責任と、それが果たされない場合における国際社会の対処する責任」のことを指します。この概念を最初に提示したのは、2001年のICISS(介入と国家主権に関する国際委員会)の報告書です。
・保護する責任の射程
保護する責任がどのような事態を対象とするのかについて検討する論点です。ICISS報告書では、「国家が自国民を保護する責任を果たす意思や能力がない場合」とされています。ただ、この文言の定義が曖昧なため、世界サミットではより具体的な定義を定める議論が行われました。最終的な世界サミット成果文書では、「ジェノサイド・戦争犯罪・民族浄化・人道に対する犯罪」に限定され、この4つの犯罪以外を理由として保護する責任を適用できる可能性が封印されました。
・安保理以外の機関による介入決定の可能性
これは安保理以外の地域機関(NATOなど)による介入の可能性のことを示しています。ICISS報告書では、場合にもよりますが、安保理以外の機関も介入の決定を行う可能性が残されていました。しかし世界サミット成果文書では、安保理以外の介入決定の可能性は封印されています。
・拒否権の抑制
これは、保護する責任による介入に際し、安保理常任理事国が拒否権を抑制すべきかどうかについての論点です。ICISS報告書では、拒否権行使の抑制を提案しており、世界サミット草案でも拒否権行使を控えるよう求められていました。しかし世界サミット成果文書では、拒否権の抑制については触れられていませんでした。
【国連改革議場】
世界サミットでは、平和構築委員会の設立や人権委員会から人権理事会への格上げなど数多くの国連改革施策が検討され、国連の根幹となる組織のひとつである安全保障理事会の改革も議論されました。世界サミットでは安保理改革の方向性についてコンセンサスが求められ、2005年内に議論結果についてレビューする旨の文言に落ち着きました。本会議においては、特に安保理議席の衡平な代表性及び拡大の論点を取り扱います。安保理改革の方向性をコフィ・アナン事務総長の要求通り9月以内にまとめることができるのか、また自国の国益となるような改革案にまとめられるのか、多角的な戦略構築が試されます。
・「準常任理事国」設置案について
本会議ではいくつかある安保理改革の議論の中で、インフォーマルの論点として「準常任理事国」を取り扱います。
準常任理事国とは、非常任理事国と同じく拒否権は持たないが、再任が可能となる特徴を持つ新たな安保理構成国の位置づけのことです。安保理改革を押し進めていたコフィ・アナン事務総長がまとめたいくつかの改革案の一つに明記されています。新たな安保理改革案に対し、各国の国益や今後の安保理の行く末を踏まえ、どのようなアプローチをしていくか、高度な自国理解と戦略が求められます。
コーカス/アンモデ論点
代表的なものとして「環境問題」「開発問題」などを想定しています。最終草案での言及は少なく、最終決議への議論を経て大幅に文言が増えました。具体的には「開発問題」に関しては「投資」「第一次産品」「国内資金の動員」など、そして「環境問題」に関しては草案において国際的な環境ガバナンスの制度的取り組みの必要性などを文言とした “International environment government”という題目が最終決議では削除されています。これらの結果を踏まえ、デリたちには文言交渉を行いコンセンサスに向かっていっていただきたいです。
国割
計15か国
トリデリ:
アメリカ合衆国
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国
フランス共和国
ロシア連邦
中華人民共和国
ペアデリ:
日本国
インド
パキスタン・イスラム共和国
メキシコ合衆国
ブラジル連邦共和国
カナダ
オランダ王国
エジプト・アラブ共和国
南アフリカ共和国
ジャマイカ
※現時点での予定
会議の特徴
本会議は、セパレーションを用いて、ひとつの会議場で計三議場を扱う会議となっております。また、会議冒頭から分科会を行うのではなく、会議の途中で分科会に分かれ、最後のコーカスでまた議場が統合されるという形式をとります。尚、決議採択はコンセンサスを前提とします。わかりやすく会議の流れを図式化したのが以下の図になります。
会議開会挨拶
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WMD議場インフォーマル/モデペア・トリ全員着席
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WMD議場インフォーマルが終わり次第分科会へ移行
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R2P議場インフォーマル/モデ | 国連改革議場コーカス/アンモデ
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インフォーマルが終わり、スイッチ
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R2P議場コーカス/アンモデ | 国連改革議場インフォーマル/モデ
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R2P議場コーカス/アンモデ | 国連改革議場コーカス/アンモデ
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全体統合コーカス/アンモデ
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採択会合
※各フェーズの移行時間でペア/トリでのミート時間を取る予定です。
議論内容の濃さについては言わずもがな、本設計の最大の特徴としては、シングルインフォーマル/コーカス、ペアインフォーマル/コーカスが全てひとつの会議で経験できる点です。トリに関してもインフォーマルの議場が3つあるので分担がしやすく、個人、ペア連携の両方の力を伸ばすことができると思います。
対象とする参加者
会議準備期間から会議当日までじっくりフロントとともに模擬国連と向き合い、やり切りたいと考える方を歓迎します。